一年間のけじめをつけた、9
無茶をいって参加させていただいた説明会。
あれからそれだけを確かなアイデンティティとしてわずかな自尊心を支えてきた。
それは実態のない幻想のようなものだったのかもしれない。
現場にいくと、自分が強く求められている、ここにいけば実力のみでうえにいけるんだと確信する反面、
ここは自分の居場所ではない、私は元から本質から目をそらし続けていたんだという疑念にも苛まれた。
そして感慨深くひとり牛丼を食べた夜から太陽が顔を出した。
私はもう次の道へ進もうとしていた。